2025-11

小説本文

第9話 新しい身体に、風のリズムを

次の日の朝。木々の葉擦れの音に包まれるような涼やかな朝。目を開くと、天井の木目が目に映る。静かな風がカーテン代わりの布をわずかに揺らし、部屋の中に冷えた森の空気を運んでくる。遠くで鳥の囀りが響き、まる...
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第8話 旅人の歌、大樹の下にて

病院から一旦家に戻って、ジードさんとエッタの三人で昼食を取った。妖精の家の食事ということで、蜜とか果実とか木の実を想像していたのだが、意外にも肉や穀物中心のしっかりした食事だった。……しかしこの肉、何...
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第7話 目覚めし血、歌う者のかたち

「……ん」しばらくして目が覚めた。腕時計で時間を確認すると概ね1時間と少しくらい経ったようだ。薬を飲んですぐに感じた熱はすでに収まり、体は普段通りの調子に戻っている。隣を見ると、エッタが椅子に座って舟...
近況ノート

連載開始、自虐ネタ漫画

挿絵を描いているときにテンションで描いてしまいました。挿絵の枚数について、主人公クウォンとエッタが話しています。若干の自虐ネタです。『異界の月のソプラニスタ』、がんばって3日おき更新でがんばまります!
近況ノート

PIXIVアート集公開と小説 第6話公開のお知らせ

いつも『異界の月のソプラニスタ』をお読みいただき、ありがとうございます。作者のSeraphnotesです。今回は、コンテンツの連動強化と、小説の第6話公開のお知らせです。1. PIXIVにて設定資料の...
設定資料など

ラフスケッチ クウォン(初期)

エーテリッド前の主人公、クウォン=クラシナです。一応初期のクウォンなので大学院生で24歳の設定です。設定上中性的ではあるのですが、女性寄りになりすぎないように気を使って作成しています。
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第6話 この世界に生きる資格

目が覚めたとき、一瞬どこにいるのかわからない戸惑いを感じた。目の前に広がるのは、大学の研究室や実家のそれとは全く異なる、見知らぬ天井だった。周りを見渡すが、「いいですか、落ち着いてください」と言いそう...
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第5話 月明かりの部屋で、世界を想う

とりあえずこのエルミナスという世界についての基本的な事はある程度理解をした。この世界の名前はエルミナス。世界のほぼ全域が高濃度のエーテルが含まれた海で構成されている。陸地がほぼ存在せず、海に近い場所は...
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第4話 エルミナスという名の世界

エッタと共に、彼女の村を目指して歩き出した。泉から村までは徒歩で10分ほどらしい。森の中を歩くのは不思議な気分だった。緑に包まれたこの場所は、どこか地球の森にも似ているけれど、微妙に違う。風の匂いも、...
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第3話 歌は境界を越えて

意識が戻ったとき、記憶に刻まれた森の深い静けさの中にいた。童話から抜け出したような歌声も、夢幻のように美しい妖精も、どこか遠くの夢の中に消え去ってしまったようだ。だが、耳朶に残るその歌声は、心の琴線に...
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